iTunesのランキングとオリコンランキングが違うのはなぜ?

突然ですが、皆さんは自分の好きなアーティストの曲をどうやって購入していますか?

IT化の流れが進み、現在はCDなどの商品を購入する以外にも、「iTunes」のようなダウンロードサービス経由でデジタルコンテンツとして楽曲をダウンロードする方も増えてきました。

音楽が好きな方はiTunesランキングで「自分の好きな曲は1位を何度も取っていたからきっとオリコンランキングでも同じに違いない!」と思うかもしれません。

ところがびっくり。

オリコンではiTunesと全く違うアーティストがランキング上位に並んでいるではないですか。

今回は「iTunesのランキングとオリコンランキングが違うのはなぜ?」について紹介していきます。

皆さんご存知のあのプロデュース事務所の楽曲コンテンツがiTunesで取り扱われていないなど、知っているようで知らないランキング事情が丸分かりです。

「iTunesとオリコンのランキングが違いすぎてもやもやする!」と言う方は是非こちらの記事を読んでみてください。

iTunesとオリコンランキングの集計方法の違いについて

iTunesとオリコンランキングの集計方法の違いについて

まず、基本的な知識としてiTunesとオリコンランキングの概要について解説しながら、集計方法の違いについて説明していきます。

iTunesのランキングとオリコンランキングの概要

iTunesとは「Apple」が提供する楽曲やアプリなどのデジタルコンテンツのダウンロードサービスです。

iTunesでは、アーティストの売り上げランキングも発表されており、どのアーティストの曲が人気なのか分かります。

一方オリコンランキングとは「オリコン株式会社」のグループ会社「オリコンリサーチ株式会社」が提供する音楽や映像コンテンツの売り上げ枚数を集計してランキング化したサービスです。

こちらもiTunesと同様に人気のあるアーティストを調べるためのデータとして使われます。

iTunesとオリコンランキングの違いとは?

両者の集計方法には根本的な違いがあります。

iTunesのランキングは「Apple IDでダウンロードされた楽曲の数を集計する」のに対して、オリコンランキングは「CDの売り上げ枚数を中心に集計してランキングする」方法が取られています。

iTunesは実質一人当たりがダウンロードできる曲は一つ、つまり基本的に重複して購入はランキングには反映されませんが、オリコンは一人で複数CDを購入すれば累計売上枚数としてカウントされ、ランキングにプラスに働きます。

iTunesの方が一人一曲ダウンロードでカウントしているため、「純粋に多くのユーザーが購入した人気のある曲」をランキングに反映させやすいです。

一方、オリコンの場合は、CDの売り上げ販売枚数がランキングの集計に反映されるため「特典商法」と言う方法で一気にランキングを上位に上げられます。

「AKB48」や「乃木坂46」と言ったアイドルグループを思い浮かべると分かりやすいですが、彼女たちが発売するCDはイベントの握手券やサインなどのCD以外の付録でユーザーを釣って販売枚数を増やします。

特典を手に入れるために一人で複数購入したりと言った方がいるため、必然的にCDを特典につけやすいアイドルはオリコンランキングで上位になりやすいのです。

しかし、特典を付けることを前提にしていない他のアーティストにとってはオリコンランキングで上位に上がるのはアイドルと比べて難しいです。

このように「実際のアーティストの楽曲の人気に合わせてランキングを上位に上げる」ことはオリコンランキングでは難しいのが現状と言えます。

この現状をさすがに見過ごせなかったのでしょう。

オリコンの方でもオリコンランキングの集計方法を2018年2月に改定し、iTunesなどのデジタルコンテンツダウンロード分も楽曲の売り上げ数として反映するようになりました。

ただし、2018年のランキングは、はっきり言ってそのアップデートが反映されているとは思えない結果になっています。

それでは実際に見てみましょう。

  1. Teacher Teacher / AKB48
  2. センチメンタルトレイン / AKB48
  3. シンクロニシティ / 乃木坂46
  4. ジコチューで行こう! / 乃木坂46
  5. NO WAY MAN / AKB48
  6. ジャーバージャ / AKB48
  7. 帰り道は遠回りしたくなる / 乃木坂46
  8. ガラスを割れ! / 欅坂46
  9. アンビバレント / 欅坂46
  10. シンデレラガール / King&Prince

未だにアイドル偏向が良く分かるランキングのままです。

本当に実力のあるアーティストなのか良く分からない状態で困りますよね。

iTuneはジャニーズの楽曲がダウンロードできない

驚くかもしれませんが、iTunesではジャニーズアイドルの楽曲がダウンロードできません。

CDとしては購入できても、欲しい曲だけをデジタルコンテンツとして入手したい人には痛いですよね。

一番の理由は「既存の販売方法以外で楽曲を売りたがらないジャニーズ事務所の意向」が関係しています。

安く好きな曲だけをピンポイントでダウンロードできるiTunesなどのサービスにジャニーズが危惧感を抱いているのは間違いありません。

ただ、歴史もそうであるように「変化に耐えられないコンテンツはいつか消滅」します。

その辺を考えてジャニーズ事務所がデジタルコンテンツでの楽曲提供に関して良い舵を切ってくれることを望みたいですね。

2014年に話題になった「iTuneとオリコンランキングが違いすぎる」事件とは?

iTuneとオリコンランキングが違いすぎる

今まで述べてきたiTunesとオリコンランキングの違いが特に顕著になったのは2014年のランキングです。

下記をご覧ください。

2014年iTunesランキング一覧(1~10位)

  1. ラブラドール・レトリバー / AKB48
  2. 希望的リフレイン / AKB48
  3. 前しか向かねえ / AKB48
  4. 鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの / AKB48
  5. 心のプラカード / AKB48
  6. GUTS! / 嵐
  7. Bittersweet / 嵐
  8. 何度目の青空か? / 乃木坂46
  9. THE REVOLUTION / EXILE TRIBE
  10. 気づいたら片想い / 乃木坂46

いかがですか?

ジャニーズやAKB系列のアイドルグループの曲ばかりがランクインしているのが分かりますよね?

「オリコンはアイドル偏向にならざるを得ない」のが良く分かる好例です。

このような傾向が2018年でも起きているので困惑してしまいます。

一方、iTunesでのランキング(1~10位)はどうなっているのでしょうか?

  1. レット・イット・ゴー~ありのままで~(日本語歌) / 松たか子
  2. ひまわりの約束 / 秦基博
  3. Story of My Life / One Direction
  4. レット・イット・ゴー / イディナ・メンゼル
  5. Happy (from “Despicable Me 2”) / Pharrell Williams
  6. Dariling / 西野カナ
  7. ずっと feat.HAN-KUN & TEE / SPICY CHOCOLATE
  8. 春風 / Rihwa
  9. RPG / SEKAI NO OWARI
  10. 生まれてはじめて(日本語歌) / 神田沙也加、松たか子

2014年は「アナと雪の女王」ヒットにより関連の曲が2つランキングしてはいますが、アーティストに関しては1~10位までバラバラで、純粋に個人個人に人気がある楽曲がランクインしていると言えるのではないでしょうか?

オリコンランキングについては「何これ、アイドルの曲ばかりで本当に集計できているの?」と疑問に思わざるを得ないですよね。

これからの集計方法はどうすれば良いのか?

これから楽曲のランキングを正確に計測するためにはどうすれば良いのでしょうか?

「本当に実力のある売り上げの多いアーティスト」をランクインさせたいのであれば、特典商法もランクに影響してしまう以前のオリコンランキングの集計は明らかに不利です。

しかし、CDの売り上げも無視はできないのが現状と言えます。

今後は主流になっているデジタルコンテンツのダウンロード数、例えば「複数CDを購入した場合も購入数を1枚として計算する」と言った方法で特典商法の売り上げを極力除外し、「真に万人に人気のあるアーティストが誰なのか?」を正確に計測できるようにしなければならないでしょう。

2018年時点でオリコンランキングのアイドル偏向に改善の兆しが見られないのは残念です。

オリコンランキングの集計方法についてはもっとアップロードを重ねたほうが良さそうですね。

まとめ

iTunesのランキングとオリコンランキングの違いについて

ここまで「iTunesのランキングとオリコンランキングが違うのはなぜ?」について紹介していきました。

今後オリコンランキングについてもアイドル偏向にならないように集計方法の改善をこれからも続けてほしいところです。

こちらの記事を読んで「ランキング集計方法について仕組みが良く分かってすっきりした!」と思って頂ければ幸いです。